業務でのコンピューターの利用が広く行われるに従って、コンピューター開発の仕事で多くの業界と関わる機会が増えます。システムエンジニアが関わるクライアントの業種も、多種多様化しています。こうした開発環境の変化に対して、社会全般に対する情報収集を日頃から行っておくことが効果的です。
プログラミングなどの技術開発の能力向上に集中していると、つい他の分野の情報をシャットアウトしがちです。しかし、世の中の多くのことを知る事は、エンジニアとしてプラスになることです。直接コンピューターシステムの開発に関わることのない事柄でも、新しい技術開発のヒントになる可能性があり、物事をよく知っているシステムエンジニアはいい仕事をすることができます。
情報技術のエンジニアが他の業界の情報収集を行うための手掛かりとしては、情報技術のコンベンションに参加することが有力な手段としてあります。コンベンションでは、多くの人が会議やイベントのために集合します。業界関連の技術者だけでなく、コンピューターシステムをビジネスに活かしたいと考えているクライアントの候補の姿もあります。
そうした他業種の人たちとの交流も積極的に進めていくことにより、世の中の多様な業界の事情や情報技術に求められているニーズについて、詳しく知ることができます。コンベンションへの参加で得た知識や経験、さらに人脈は、その後のシステムエンジニアとしての仕事にとって大きなプラスをもたらします。